どうも不動産職人です。
単身高齢者は賃貸物件に住めない?
今日、たまたまテレビを見ていたら、ちちんぷいぷいで事故物件について特集していたのでちょっと書いてみました。
事故物件は、自殺や殺人、強盗など知っていたら買ったり、借りたりしない心理的瑕疵のある物件を言います。
60歳を超える単身高齢者に貸したくないというオーナーは番組調査では13.6%ほど。
今は、賃貸物件の孤独死などに対応してくれる保険もあるので、思っているより高くないかなという数字ですが、多くの不動産屋さんでは高齢者=貸せる物件が少ないというイメージ。
反面、高齢者は、年金を受給していたり、生活保護を受けているなど確実な収入があり、長く住んでくれるのでいい入居者だと考える貸主もいます。
とは言え、実際に事故物件になってしまうと掃除やリフォームに数十万~数百万のお金がかかり、一時的に資産価値は下がります。
事故物件とは
事故物件になるのは、殺人、自殺、孤独死など部屋の清掃、消毒をしなければ住めないようなもの(場合によってはお祓いもしたりすることも)です。
基本的には、いずれも室内は大変なことになっており、体液や糞尿などの臭いが特に酷い。
酷い場合は、スケルトン(壁紙や床、場合によってはバス、トイレまで)にして改装しないといけないので、私の知り合いは1ルームで400万くらい掛かったと言っていました。200万ほどは保険で出たのですが、不動産投資をやっているのに大赤字スタート。
こうなると大変です。
しかし、こればっかりはどうしようもなく、高齢化社会の今は高齢者を入居させないとなると部屋付けに影響する場合もあるので孤独死保険に入るなどして何とか対応するしかない状況。
孤独死保険は年間数千円なので、まあ入っているほうが間違いなくいいですね。
いい方に考えると高齢者の場合は、部屋をきれいに使ってくれたり、長く住んでくれるメリットもあります。
最近の事故物件で代表的なのは「座間9遺体事件」。
部屋の中で解体していたとなるとさすがにその部屋に住むのはねえ。
この物件の所有者が井上尚弥のお父さんだというのは不動産業界では有名な話。
とりあえず、事故物件かどうか調べるなら「大島てる」。
何度か危険な目に会わされたこともあるというサイト運営者ですが、かなりの情報量。
細かい内容が書いていることもあれば、心理的瑕疵や告知事項ありだけの場合もあり、実際にきになる物件があるなら、地元の不動産業者に聞く方がいいでしょう。
最近では都市部で事故物件の需要は多い
普通の物件よりも借りるのも買うのも安い事故物件。
最近では、事故物件専門の不動産会社があるなど、事故物件の需要は増えているようです。
番組では、すべてのリフォームを終えた物件が相場の3割ダウンで購入ができたとの話も。
事故物件を欲しがる人には、死に直面する職業、葬儀屋や看護師などが多いようです。
私の実体験的には、 外国人は意外に事故物件は相場より安ければ気にせずに借ります。
割り切って住めるのであれば、事故物件を買ったり、借りたりするのは非常にリーズナブル。
よく言いますが、死んだ人間より本当に怖いのは生きている人間。
死んだ人間は嘘もつきませんし、襲ってくることはまずありません。
なんて言いながら、幽霊が怖い私は、ちょっと事故物件を買う勇気がないなあ。
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