どうも不動産職人です。
2018年に5月29日に放送されたガイヤの夜明けマネーの魔力2でスクープされたレオパレスの界隈問題。
その日にレオパレス緊急記者会見が行われ、田尻和人取締役専務執行役員が謝罪し、対象物件3万戸とも言われていたが、2月7日には、天井や外壁などの施工不良が33都府県の1324棟で見つかったと発表。
昨年5月、一部の物件で屋根裏に延焼や音漏れを防ぐ壁が設置されていないことが判明し、全国4万棟弱の全物件を調査したところ、新たな施工不良が発覚した模様。
レオパレスの物件は音の問題がひどく、壁が薄いと言われていましたがやはりこういった施工不良や違法部材の使用が原因だったというわけですね。
確認困難な部分に不正が集中
時事通信の記事では、
施工不良が見つかったのは1996~2001年に着工した物件。天井の耐火性能が国の基準を満たしていないなど、建築基準法に違反する疑いがある。
物件には計1万4443人が入居しており、このうち早急に改修が必要な天井工事を伴う641棟の7782人には退去を要請する。費用は同社が全額負担する。
補修費用や物件オーナーへの家賃補償などと合わせ、同社は特別損失360億円を2019年3月期に追加計上。同期の連結純損益見通しは380億~400億円の赤字(従来は50億~70億円の赤字)へ大幅に下方修正した。 深山英世社長は7日、東京都内で記者会見し、「施工管理体制の脆弱(ぜいじゃく)さがこの結果を招いた」と謝罪。経営責任を明確化するため、月額報酬の30%を6カ月間返上する。進退については「社外取締役に協議してもらう」と述べた。
入居者からの問い合わせはフリーダイヤル(0120)911165(午前10時から午後7時)まで。
2018年5月の際は、屋根裏に界隈が無いという問題でした。
簡単いうと火事の際に隣の部屋に燃え移らないように屋上にも壁を作っておく必要があるのですが、それを作っていなかったことが問題になりました。
詳しくはこちらをご参照ください。
しかし、その調査の結果、他にも色々と施工不良や違法部材の使用が発覚。
一つは、外壁の内部に使う部材について、自治体などにはガラスを溶かして繊維状にした「グラスウール」などを用いると申請していたが、実際には「発泡ウレタン」が使われていた。
グラスウールは断熱性・耐火性が高く、建築基準法で使用が認められているが、発砲ウレタンは耐火汗が劣り、外壁への使用は実は認めていられないんですね。
そして、他にも天井裏を2重にするべきところを1重にし、部屋の間仕切りに遮音性能を満たしていない材料を使っていたことが発覚。
そして、これらは建築確認が困難な部分に集中していたというから、組織的な不正を指摘する声が出てるのも頷けます。
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入居者7700人に退去要請
朝日新聞記事では、
レオパレス21が、天井の耐火性能に不備が見つかった641棟の住民7782人に対し、3月末までの退去を求めていることが8日分かった。危険性がとりわけ高いと判断し、文書での通知を始めた。引っ越しにかかる費用はレオパレスが負担する。新居の家賃は個人の負担となる。
一部退去しなくても工事できるのは凄いなんていう話もアップされていましたが、入居者が迷惑するだけでなく、オーナーも退去後入居者が確保できるのかという問題もあります。
いくら改修したからといって、なんかもうレオパレスの物件に住みたいと思う人は減っちゃうでしょうね。
これまでもサブリース問題などでオーナーに迷惑をかけていたのに、更に追い打ちをかけることになりました。
特別損失を330億円計上するようですが、決算書を見ると流動資産が1300億円以上あるのですぐに会社が潰れるということはないでしょうが、今後レオパレスで家を建てる人はいないんじゃないかと考えると罰を受けるのはこれからでしょうね。
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