クローズアップ現代が取り上げた住宅ローン破たん。急増する原因は終身雇用の崩壊、働き方改革に要因が!


どうも不動産職人です。

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先日住宅ローンのフラット35で不動産投資をしていた人たちがローンが支払えなくなったのをきっかけに、金融機関が全額返済を要求する可能性を示唆しました。

加担した人たちは年収300万程度で自己資金もほとんどない人が多かったようで、こういった人たちは住宅ローン破たんすべくして破たんした人と言えます。

300万の年収の人が家賃収入なしに毎月10万以上の住宅ローンを支払い続けるのは難しく、家賃が入らなくなれば回らないのはわかっていたと思うのですが不動産投資は儲かるという甘い言葉に騙された結果大変な結末を迎えることに。

しかし、先日クローズアップ現代が取り上げた住宅ローン破たんの話は、普通の人たちが、リストラや転職、残業代のカットで突如収入が減ってしまったばっかりにローンが払えなくなったというお話でした。

www.nhk.or.jp

まあ、私から言うと残業代カットされたら破たんするような計画を立てている時点でどうなのかと思ってしまいますが、マイホームに夢を持ち、チョット無理して買ってしまう人が多いんでしょう。

終身雇用はすでに崩壊しており、働き方改革で副業して自分の身は守らないと行けない時代に突入していることを認識しないとこれからも同じ失敗をしてしまいます。

40代はリストラ、残業はカットされる時代

3月に富士通が45歳以上を対象にリストラ策を公表したことは記憶に新しいですが、コカ・コーラやキリン、日本ハム、NECにエーザイと日本の名だたる企業が45才以上をターゲットに早期退職者を募集しています。

www.orangeitems.com

正直いうと私もアラフィフでいつ同じ目にあってもおかしくない境遇ですが、子供も中学生、高校生、そして大学生へと一番教育費の掛かる時期。

更には先日金融庁がもう国の年金はあてにしたらあかんということを発表し、老後の資金は自分で貯めないといけなくなりました。(まあ、この辺りは私は早くから気づいていたのでローンなしで安い中古マンションを買い、車も売っぱらいましたが)

しかし、リストラに会ったり、大企業では2019年4月に順次施行が開始された働き方改革関連法により、残業をカットする企業が増えてます。(そんな中私の勤めている会社は幸か不幸か残業についてはガンガンやれと言われてます笑)

それにより、右肩上がりで収入が増えていく予定がここにきて崩れ、ローンの支払いに回すお金が足りずに売却、最悪の場合は自己破産する人が増えているというお話です。

マイホームとなると、一生住むつもりで購入するので確かに少しでもいいものが欲しいという心理はわかりますが、時代は変わっていることを理解すべきなんですね。

終身雇用をはじめとし、未だに年金も潤沢にもらえると勝手に思い込んでいる人たちも多いと思いますが、今回の金融法の発表でこれはもう叶わぬ夢だと気づかないといけません。

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残業代ありきの収入計画は危険

こういってしまうと身も蓋もありませんが、終身雇用も崩壊した現在では、45歳を超えると何かスキルが無いと次の転職先を探すのは難しい。
私の場合、大したことは無いと言っても国家資格の宅建があり、不動産業界に限定すれば何とか年収をキープしながら転職することができますが、資格等ないとなると同業種で上手く転職しないと中々年収アップは難しいでしょう。
年収アップするからと言われて引き抜かれても、実は前に経験や人脈が使えず大吾さんなんてことになれば厳しい結果になることも。
そして働き方改革により残業代は減少傾向に。
密着!住宅ローン破綻 サラリーマン危機最前線 – NHK クローズアップ現代+によると
民間のシンクタンクの試算では、残業時間の規制によって給料は日本全体で年間5.6兆円減少。1人当たり月7万円程度減るとされています。
仮に家計で貯金を毎月10万している家庭でも余力は3万しかない状況。あまり、残業を当てにしたことはないのですが、番組では月に残業で40万~50万変わるという世帯があり、その人は、月70万月収があり、8400万の戸建を買って毎月の返済は22万。生活費に30万つかったとしても余力は十分ありそうですが、月収の半分以上が残業代という賃金体系。そりゃ残業代カットされたら月20万~30万。そりゃ生活はできませんよね。
 
そうは言ってもこれまでだったら、このぐらいの無理は出来ていたのでしょう。
ルールが変わるであろうと予想が出来なかったことが敗因だったと言えます。
 
他にも転職ブーム、不動産投資ブームなどブームに乗ってしまい失敗
ここ数年は、売り手市場ということで転職ブームといったこともあり、役職定年などで条件が悪くなると転職という人も多いようです。
しかし、年齢が高いと上手くいく人は一握り。
歩合の会社などに入ると成績を挙げれなければ給料は貰えないし、すぐにクビになります。引き抜き以外では何かスキルがないと本当に厳しい。
そして結局給料を上げるどころか、大きく減らしてしまい住宅ローンが返せないということに。
また、不動産投資ブームも同様。きちんと勉強せずに買った不動産が実は大赤字。住宅ローン返済の足しにどころか足を引っ張ることに。
などなど、話を聞いていると本当に家族おるのにそんな見通しでよく家を買ったなと思いますが、まさかこんなことになるとはという人が多いんでしょうが、全ては自己責任だと思いますので同情の余地はありません。

夢ではなく、現実を追う時代に

非正規雇用が多く、給料自体が少ないので結婚が出来ない、家を買えない人も多くなってます。正社員と言えでも残業が少なくなったり、リストラされるリスクと常に隣り合わせ。本当に夢のない時代になってしまったなと思います。
政府は、票が取れる高齢者への対策は力入れてますが、本来は将来を担う若者にこそ支援が必要だと思います。若者が未来に夢を持てない世の中が良くなるはずがない。
 
そうは言っても、今を生きている皆さんは現状を踏まえて生活しないといけません。
 
これからは、夢を追うのもいいですが、ある程度収入の上下は予想した上で現実を見据えた物件選び、住宅ローンの組み方をしないといけない。頭金を貯めるなど物件を買うなら準備も重要になってきますね。
 
また、これまでは、家を持つこと自体が夢であり、ゴール的な考えが当たりまえでした。しかし、家に執着を持たない人たちが増え、賃貸でもいいという人も多い。
選択肢は色々とありますので、自身にあった無理のない人生設計をしていくしかないんでしょうね。
 
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