不動産投資を始めるには、大きな資金を必要だし、空室や滞納のリスクもあるので怖いので中々始められないという人も多いと思います。
実際に知識がないまま不動産投資を始めると不動産会社の営業マンのセールストークに乗せられて、高くて儲からない物件を買わされて失敗した人を私もたくさん知っています。
しかし、ヤドカリ投資であれば、不動産の知識もそんなに無くても、素人感覚でも十分に利益を出すことが出来ますし、リスクもかなり低いと言えます。
今回は、初心者にもおすすめの不動産投資、ヤドカリ投資についてお話いたします。
■ヤドカリ投資とは
ヤドカリは、巻貝などの貝殻を背負って生活する甲殻類のこと言いますが、皆さんもご存知の通り、ヤドカリは成長に合わせて大きな貝殻に移動していきます。
ヤドカリ投資とは、収益物件ではなく自宅を購入して、売却して得た利益でヤドカリと同じように、その資金を使って更に大きな物件へ引越ししたり、新しい物件を購入したりする不動産投資の手法です。
転勤で引越しする場合などは、部屋を貸して賃貸経営をすることも出来ます。
基本的には不動産投資と同じで、値上がりしそうなエリアの物件や将来貸せそうな立地の物件を選べるかどうかがポイントになります。
そう考えると現在では、都心部の駅近マンション、タワーマンションが一番可能性が高いと思います。
ここ数年では、車を乗らない、共働きをしたいといった理由から利便性の良い駅近マンションが人気で、首都圏や大阪市内など都心部では、購入時から1.5倍~2.0倍以上値上がりしている物件もあります。
特に、リーマンション後の2010年頃に建てられたタワーマンションの値上がりは凄まじいものがあります。
最悪、価格が上がらなくても自分で住めば良いので、一般的な物件を購入して賃貸する不動産投資と比べると格段にリスクを抑えることが出来ます。
又、ヤドカリ投資をすることで不動産の良し悪しを見極める目利き力もつきますので、次に不動産投資を始める場合にも経験を生かすことができます。
■ヤドカリ投資のメリット
ヤドカリ投資の最大のメリットは、自宅なので住宅ローンが利用できるということです。
建物広さなど住宅ローンを利用するための条件はクリアしないといけませんが、通常金利2〜3%のアパートローンと比べると変動金利だと0.5%前後、固定金利でも1%程度です。
期間も長期で組めるので毎月の返済も少なくすることが出来ますし、物件によっては、住宅ローン減税など税制優遇も受けることが可能です。
ヤドカリ投資では好条件の融資と税制優遇を受けることが出来るので、一般の不動産投資比べるとリスクを大幅に軽減できるというわけです。
又、賃貸を借りると家賃は払って終わりですが、住宅ローンを使って購入すれば元本返済分は自分の資産になりますし、自宅の場合だとリフォーム費用なども借りやすいので、自己資金が少なくても始めやすいのもメリットと言えます。
■ヤドカリ投資のデメリット
メリットの多いヤドカリ投資ですが、やはりデメリットもあります。
不動産投資では住宅ローンを使う必要があるので、狭いワンルームなどは難しく、ファミリータイプなど物件が限られてしまいます。
税制優遇を受けるためにも築年数の制限があり、“築20年(耐火建築物は築25年)以内”といった条件をクリアする必要があります。
やはり、物件が限定されてしまうということが、ヤドカリ投資の一番のデメリットと言えます。
そのため、条件に合う物件がなかなか見つからないケースもあります。
又、アパートローンであれば、複数の物件を購入することが出来ますが、住宅ローンだと基本的には1件しか使えないので、資産の拡大にはかなり時間が掛かります。
■ヤドカリ投資を行う上での注意点
ヤドカリ投資の肝は、やはり物件選びです。
いくら条件の良いローンが使えても、肝心の物件が値下がりしてしまえば意味がありません。
しかし、だからといって難しく考える必要はありません。
駅から近い、交通が整備されている、数年後には開発が進みそうだといった条件の良いエリアなど、将来的に価格が上がりそうな物件を選べば良いだけです。
自分が住んでみたい、住みたい人が多そうだという感覚で物件を探せば十分だと思います。
購入した物件は、価格が上がったタイミングで売却を検討、気に入ったらそのまま住み続けてもOKです。
上手く値上りして利益が出れば最高ですが、トントンでも元本返済分は手元に残りますし、ヤドカリ投資の良いところは、最悪自分が住めばよいという逃げ道があるところです。
不動産投資は怖いけど資産は増やしたいという人は、まずはヤドカリ投資で不動産投資を始めてみてください。
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