賃貸不動産経営管理士とは?国家資格なの?

賃貸不動産経営管理士

どうも不動産職人です。

私は平成29年度の試験で「賃貸不動産経営管理士」の資格を取得しました。

その年くらいから国家資格化の噂があり、受験者も一気に増えてその時の申込者数は17,000人を越えました。昨年は後わずかで20000人に届くほどの19,654名の申込者数となり、年々注目度は増してます。

そして、いよいよ国家資格化への第一歩として、オリンピックイヤ-であります2020年(令和2年)度は、試験時間と問題数に変更があります。

これから取得を考えている皆さん賃貸不動産経営管理士がどういった資格化についてご紹介したいと思います。

賃貸不動産経営管理士とはどんな資格?

賃貸不動産経営管理士という資格はどんな資格なんでしょうか。

字面から見てみると賃貸不動産の経営を管理する人という感じです。

現在は、賃貸住宅管理業者登録制度では、賃貸不動産経営管理士か6年以上の実務経験者の設置が義務化されていますが、仕事にはどう生かされるのでしょうか。

賃貸不動産経営管理士が何故注目されているのか

宅地建物取引士は、営業社員の5人に1人は必要だったり、重要事項説明書の記名押印など国家資格として仕事に活用できる資格と言えますが、賃貸不動産経営管理士は仕事にどう生かせるのか。

正直現在賃貸不動産経営管理士の資格があるから何が出来るというのは今のところほとんどありません。

賃貸不動産経営管理士の役割

ただ、平成30年7月1日より賃貸住宅管理者等登録制度において経過措置が終わり、事務所ごとに賃貸不動産経営管理士(又は管理事務に関して6年以上の実務経験者)を設置することが義務づけられています。

そして、賃貸人に対する管理受託契約に関する重要事項説明及び契約の成立時の書面交付について、賃貸不動産経営管理士証を提示し、賃貸不動産経営管理士等が説明、書面の交付及び記名押印することが義務化されています。

そのため、賃貸不動産経営管理士としての仕事というと管理受託契約の説明、記名押印といったところでしょうか。

賃貸不動産経営管理士の役割
・賃貸住宅管理に関する重要事項説明および重要事項説明書の記名・押印
・賃貸住宅の管理受託契約書の記名・押印
・事務所における資格者の設置義務

国家資格化へ一歩づつ

こういった役割はもちろんなのですが、一番はやはり国家資格化。

現在、国家資格のために必要な資格者の数はクリアし、2020年には、これまで40問90分でしたが(私の時は30分もかからん試験でした)、50問120分となります。

この何年かは宅建を意識した問題構成になってきていますし、基本的には宅建に続く不動産の資格にしたいという思いが伝わっています。

一般社団法人賃貸不動産経営管理士協議会の2019.03.13のプレスリリースより
国家資格化を見据え、賃貸不動産経営管理士試験の出題数と試験時間を変更
(一社)賃貸不動産経営管理士協議会(千代田区、会長:原嶋和利)は、賃貸不動産経営管理士資格の国家資格化を見据えて、平成32年(2020)度試験より、試験問題数及び試験時間を変更します。

2019年(本年)度試験…40問90分
2020年(来年)度試験…50問120分

昨年10月、国土交通省より発表された「今後の賃貸住宅管理業のあり方に関する提言」にて「賃貸住宅管理業者登録制度の法制化」についての方向性が打ち出されました。その中で「賃貸不動産経営管理士の社会的役割の明確化」が課題と明言されました。
当協議会はこの提言内容を受け、賃貸不動産経営管理士の国家資格化に対応するため、平成32年度(2020年)試験より、宅地建物取引士や管理業務主任者等の不動産関係の国家資格と同様に出題数を50問、試験時間を120分へ変更します。
これにより、国家資格として期待される賃貸不動産経営管理士に必要な賃貸管理業務の高度かつ専門的な知識と資質の厳正な検定の体制強化を図ります。

《参考》
平成31年度賃貸不動産経営管理士試験 概要
日 時:平成31年11月17日(日)13:00~14:30(90分)
場 所:17地域(札幌、盛岡、仙台、大宮、千葉、東京、横浜、金沢、名古屋、京都、大阪、神戸、広島、高松、福岡、熊本、沖縄)

賃貸不動産経営管理士とは

「賃貸不動産経営管理士」は主に賃貸住宅管理に関する知識・技能を持った専門家という位置づけになっており、資格者は5万人を越えました。

賃貸不動産経営管理士を勉強すると、賃貸管理の基礎知識や建物を適正に維持・管理、といった賃貸住宅管理業務について体系的な知識や、貸主・借主双方のトラブルの未然防止などについての考え方などを身に付けることが出来ます。

そして、平成30年7月1日より賃貸住宅管理者等登録制度において、事務所ごとに賃貸不動産経営管理士(又は管理事務に関して6年以上の実務経験者)を設置することが義務づけられています。

私達の間では、こういった業務に加えて昨今問題になっているサブリース契約において、賃貸不動産経営管理士が記名押印してキチンとメリットやリスクについて説明するということをすれば良いのではないかという話をしております。

国家資格になれば、もっといろいろな職務を賃貸不動産経営管理士が担うことになると思います。

現時点では、賃貸不動産経営管理士は賃貸管理のプロとは言えない!

賃貸不動産経営管理士の資格を持っているからといって賃貸管理に精通しているかというと、実際には実務経験のある人たちには全く及ばないでしょう。

現時点では、あくまで賃貸不動産経営に関する知識を得るための資格といったところで、今後実務で色々な職務を担うことで賃貸不動産経営管理士が賃貸管理のプロとしての位置づけになってくれればいいなと思っています。

そのためには、もう少し試験の難易度アップに加えて、賃貸の勉強をする体系化作りをしていく必要があるのかなと思います。

賃貸不動産経営管理は取った方が良い?

これまでは、国家資格化も曖昧な状況でしたので、取れるなら取っておいた方が良い資格というところでしたが、ここにきて国家資格化へ大きく前進したという印象が強く、5年以内には国家資格になるんじゃないかなと思っています。

私、不動産職人も賃貸不動産経営管理士が国家資格になることを望んでいます。

 

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