シニア(高齢者)向け分譲マンションはいいの?将来の資産価値を考えると損をする?

不動産投資

どうも不動産職人です。

シニア(高齢者)が終の棲家に「シニア(高齢者)向け分譲マンション」を検討している人が増えています。私が対応させていただいたお客様の中にも何名かいらっしゃいましたし、購入した物件を売りたいという相談を受けたります。

「シニア(高齢者)向け分譲マンション」は、マンション内にレストランや大浴場があり、生活支援サービス・24時間友人管理、そして医療機関と連携し医療・介護サービスなどが充実しているなど普通の分譲マンションとは大きく異なります。

生活を充実させたいという方であれば確かに良いんだろうなと思いますが、資産価値で考えると損をするケースが多いようです。

将来子供たちに資産は残さないということであれば購入しても問題ありませんが、資産として残したい場合、「シニア(高齢者)向け分譲マンション」を購入するのは正解なのでしょうか。

注目度が高まるシニア(高齢者)向け分譲マンションとは

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「シニア(高齢者)向け分譲マンション」と「普通の分譲マンション」はどういった点が違うのでしょうか。

先日シニア(高齢者)向け分譲マンションを建設している不動産会社の担当者に色々と話を聞いたのですが、シニア(高齢者)向け分譲マンションを購入するのはチョットやめておいた方が良いのではないかと思うようになりました。

では、「シニア(高齢者)向け分譲マンション」の詳細について見ていきましょう。

シニアが生活しやすい環境

シニアが心配するのは、やはり体調面。

「シニア(高齢者)向け分譲マンション」では、マンション内にレストランや大浴場があり、生活支援サービス・24時間友人管理、そして医療機関と連携し医療・介護サービスなど生活の充実、体調面を考えると非常に魅力的。

中には、マンションの管理会社が主催して、ヨガや健康体操、カラオケなど交流会をしてくれるケースもあり、おひとりでもそういったコミュニティに参加することが出来ます。

友達を探したい、趣味を増やしたい向けの物件ですね。

しかし、基本的な生活については、食事などは自炊して自分でやらないといけません。

物件の広さや間取りは、単身者向けの1LDK40㎡〜夫婦で住む80㎡といった感じ。

会員制の老人ホームだと預り金や毎月の家賃など5,000万円くらいないとダメですが、大阪だとシニア向け分譲マンションは、新築で2,000万円〜3,000万円くらいです。

購入者は、高齢者が多いので、現金で購入するか、最近話題のリバースモゲージなどを活用して物件を買うことも可能です。

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10年後の出口(売却時)の物件価格は?

「シニア(高齢者)向け分譲マンション」の業者と話をする機会があり、少し突っ込んだ話を聞いてみました。

そこの会社では、入居者が物件を手放したい方のお手伝いもしているということで、10年後は物件価格どうなるのかを聞いてみました。

3,000万円くらいで買った「シニア(高齢者)向け分譲マンション」は、10年後にはなんと6割1,800万円程度で売買しているようです。

購入して10年で1200万もかちが目減りしてしまいます。やはり、立地が良くない物件が多いので、どうしても売却の時は価格が下がるみたいです。

好立地であれば入居希望者が殺到する?

しかし、「シニア(高齢者)向け分譲マンション」の業者の話では、立地が良い物件は売却時は高いが、空きを待っている人が多いので資産価値の目減りは少ないと言います。

実際に私が売買をしているわけではないので、詳細は確認できていませんが、都市部に近いエリアの物件は即完売してしまうようです。

どうせ購入するならこういった物件でないと資産価値の面からいうと、価値が4割も下がってしまうような物件を購入するのは新築ワンルームを買うのとそう変わりません。

そういった観点から私的には「シニア(高齢者)向け分譲マンション」はあまりオススメしません。

どうせ買うなら駅近分譲マンション

現在では、都心部の駅近分譲マンションの人気が高まっていることもあり、資産価値を維持できる、子供たちが相続しても嬉しい、駅近分譲マンションを購入した方が良いと思います。

駅近分譲マンションであれば、体調面のケアは「シニア(高齢者)向け分譲マンション」と比べると少し大変かもしれませんが、地域のサークル活動は盛んになっており、参加することはそう難しいものではありませんし、やはり資産価値が維持できるのが一番大きいです。

生活の充実させることは自分で考えるとして、それよりもせっかく購入するんですから子供たちが欲しい、住みたいと思う様な物件を購入してあげましょう。

そうすることが資産を目減りさせない方法なんです。

それでも「シニア(高齢者)向け分譲マンション」に興味があるという人にはこれ以上何も言いませんが、子供たちが相続した場合に住めませんし、利用価値がないと売却されることになります。

今「シニア(高齢者)向け分譲マンション」は少し立ち止まって考えてもらいたいと思います。

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