どうも不動産職人です。
11月19日に静岡銀行の株価が急落したようで、その原因がFACTAという月刊誌に乗った「スルガ後追い」静岡銀行がヤバい」という記事が原因だったようですね。
その後、静岡銀行の柴田頭取がスルガ銀行のようなケースが起こる可能性は完全に排除されているという発言によって株価は回復。
記事の中身はこんな感じ。
スルガ銀行の不正融資が発覚したのは今年5月。破綻したスマートデイズと似た手口の業者の名前が取り沙汰され、不動産投資関連企業の株価は急落した。アパート経営支援のTATERU(東証一部)は、顧客の預金残高データを改竄して西京銀行に融資申請していた事実が判明。ここに来て、西日本シティ銀行の親密先であるシノケングループ(JASDAQ)にも、疑惑の目が向けられている。「スルガショック」に見舞われた不動産関連の信用収縮は止まらない。そんな中、融資審査の厳格さから、かつては「シブ銀」と揶揄された静岡銀行の融資実態を危惧する声がある。11月6日に発表した2018年9月期中間決算で首都圏資産形成ローン(投資用不動産融資)の残高が2009億円に到達し、20年3月期までに2650億円に積み上げると宣言したからだ。その拡大路線は「スルガが脱落した市場を狙っているかのようだ」
スルガ銀行がやられて、西武信金がやられたら、今後は静岡銀行というのは、不動産業界にいれば何となくイメージが出来ます。
しかし、静岡銀行は、シブ銀と言われるほど、昔から融資姿勢は実は慎重だったりします。
私が春頃静岡銀行のとある支店を訪れて話をした時の内容についてお話したいと思います。
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静岡銀行は第二スルガとなるのか
確かに、静岡銀行もスルガ銀行と同じような物件に融資をしているイメージが世間的にはあるのかなと思います。
いわゆる最近はやりの新築アパートではなく、築古のアパート、鉄骨、RCマンションなど、他の銀行がやりたがらない物件に3%台の金利で幅広く融資をしているイメージ。
私もそういったイメージがあり、今後その辺りの物件を扱う際に活用できないかということで静岡銀行に春頃訪問したのです。すでにスマートデイズの問題でスルガ銀行にも飛び火するかどうかという時期でした。
そこで、静岡銀行の営業マンに話を聞いたのですが、
その当時も融資している物件の対象は築古のアパート、鉄骨、RCマンションなどと変わっていませんでした。
しかし、融資条件として年収700万以上と結構高め。
以前よりも物件のエリアも駅距離が遠いものや支店から遠いものは基本取扱いしなくなったという話でした。
物件の評価は、基本的には積算評価で、収益還元では見ないとのことで、その時に案件を持ち込もうとしたのですが、物件も個人属性もかなり厳しく見られ、中々融資はしてくれないという感じでした。
こういった姿勢からもわかるように、スルガ銀行と比べると、やはり、シブ銀と言われるだけあり、融資基準や審査内容もかなり厳格で、本部の審査を通すには、属性が良くないと基本難しく、何でもかんでもイケイケのスルガ銀行とは一線を画しているなといった印象。
スルガ銀行は、同じ土俵で静岡銀行を越えようと無理をした結果、不正に手を染めてしまったのだと思いますが、静岡銀行は、すべてそうとは言えませんが、やはりかなり手堅く融資はしていると思います。
そう考えると、第二のスルガ銀行とはならないのではないかという予想。
後、西武信金はもうスルガ銀行ばりにイケイケで融資していたのですが、融資条件が良いので、スルガほど借りた人は運営状況は悪くないのかなとも思ったりします。
とは言え、我々不動産業界は、来年は冬の時代に入りそうですね。
すでに、スルガスキームで稼いでたいわゆる三為業者(買取再販業者)は、会社を畳んだり、その部署がなくなったりと縮小傾向にあります。
まあ、次の飯の種を探すだけなんですがね。
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