どうも不動産職人です。
以前紹介させていただきました家いちば。
空き家対策の救世主として2015年にサイトが開設され、4年が経過しました。
当初はあまり活用されている感じではありませんでしたが、2019年8月1日付で、家いちばを運営する株式会社エアリーフロー(東京都新宿区、以下「旧運営会社」)は、新法人である家いちば株式会社(東京都渋谷区、以下「当社」)に当事業を譲渡し、新たな体制でサイトの運営を行うようです。
新たな家いちばはどんなサイトになるんでしょうか。
「家いちば」って?
空き家は850万戸を越え大きな社会問題化しています。
その空き家問題を解決するために、自治体が空き家の売買や賃貸のサイト「空き家バンク」を運営していましたが、全国版としてLIFULL HOME’S 空き家バンクがモデル事業として採用され、情報の集約が進んでいます。
では、「家いちば」とはどんなサイトなのかをまず見ていきましょう。
家いちばが空き家問題を解決する!
人口の減少問題と切っても切り離せない空き家問題。
全国で850万戸以上の空き家があると言われており、間もなく1000万戸を越えるとも。
そんな空き家問題ですが、今、自治体が運営する空き家バンクなどで0円で空き家譲りますといったサイトが出るなど、問題解決に色々な策が施されています。
そんな中、ニッチなこの市場に空き家問題を解決する救世主として家いちばが出来たといったところでしょうか。
家いちばのシステム
家いちばのシステムは、物件情報など自分で登録して、成約したら仲介手数料を正規の半額を支払えば手続きをサイト運営が手配してくれます。
掲載は無料で成約したら仲介手数料が発生。
特に掲載は今のところ縛りも弱く、親子や親戚が投稿しても良し、売出価格が決まってなくてもよし、どんなにボロボロでも、売れそうであろうがなかろうが良し。
このシステムどこかで見たことある。
そう「メルカリ」ですわ。
通常の手数料よりも安くできる理由
家いちばでは、普通不動産の仲介は、売り仲介の場合は物件を調査したり、レインズに載せたりといった売却活動をする、買い仲介は売主と交渉する、契約内容の確認をするということで仲介手数料をもらいます。
家いちばでは、これら部分は利用者同士のDIY(セルフサービス)でやってもらうことで、その分の費用を削減しているようです。
ただ、売主と買主から仲介手数料をもらえれば正規手数料と同じ?
後、有償サービスで各種専門家を紹介というのもバックもらってる感が出てます。
まあ、この辺りがミソですよ。
※参考料金は掲載しておりますが、詳細は家いちばのサイトでご確認ください。
<ご利用料金>
通常手数料の一律50%OFF 掲載は一切無料 取引きが成立し、引き渡しとなった場合にかかる手数料は、通常の仲介手数料の半額※となります。
掲載のみでは一切費用がかかりません。
通常手数料 売買代金の3%+6万円 →半額1.5%+3万円 ※売買代金が400万以下の場合は、4%+2万円 →半額2%+1万円 となります。 ※売買代金が200万以下の場合は、半額の対象外となり、一般と同じ 5%となります。 ※売買代金が100万以下の場合は、調査費用5万円(税別)がかかります。(売主負担、成約時のみ)
今後の「家いちば」に期待
家いちばは、2015年のサイトオープン以来、他の物件サイトではあまり見かけないような郵便局や味噌工場といった物件が売られているユニークなサイトとしてメディアにも多く取り上げられ、特に田舎の空き家が数十万あるいはゼロ円で売られることも珍しくなく、「安ければ買いたい」といった需要を掘り起こし、深刻な空き家問題の救世主的な存在として注目を集めてきました。
とは言え、私的にはまだまだ家いちばを使ったという声を直接聞いたことがなく、それほど浸透しているとは言えないのではないかと思っています。
やっていることは素晴らしく、次の展開に期待しています。
今後は、これまで蓄積したデータやお客様の声を再分析し、日本に不可欠なサービスとして独自のシステムを作り上げ、ユーザー同士のコミュニケーションやレコメンド機能などを強化し、さらに日々改善改良を重ねていく予定です。
空き家問題は今後大きな問題になります。
特に、住んでいるエリアによっては、お金を払ってももらってもらえない物件もあります。そんな物件を子供たちに残しても固定資産税だけを払う負動産になってしまいます。
家いちばや空き家バンクなどを使って、自分の代で処理しておくことが大事ですね。
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