どうも不動産職人です。
先日から私も警鐘を鳴らしていますが、老後2000万円問題を聞いて「焦って投資を始める人が増えるのではないか」ということです。
今回のクローズアップ現代では、不動産投資で失敗した例やバイナリーオプションの投資ツールを買わされた例、SNSを使ったまねっこビジネスなるものも紹介されていました。
ここで失敗した人が口々に語るのは、「将来年金が足りなくなるから何かしないと」
老後2000万円問題が話題になる前でもこれだけの人が色々な投資や儲け話に引っかかっています。
老後不安に付け込まれないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。
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営業マンの言葉を鵜呑みにした時点で負け
7月2日のクローズアップ現代で取り上げられた問題は、「老後2000万円?現役世代に落とし穴も!」です。
この間から私も老後2000万円問題を聞いた時にこれは又投資で失敗する人が増えるだろうなと直感しました。そこで下記のような記事を書きました。
貯金2000万円問題をきっかけに投資を始めたい人に読んで欲しい。積立NISAやideco、新築ワンルームなど勉強せずに手を出すと資産を減らします。
そして、今回問題となった金融庁のレポートですが、作成者たちが証券会社や投資信託を販売する会社で、貯金をどうすれば投資に回してもらえるかということをプレゼンする為の資料だと私は思っています。
金融庁の老後2000万円問題。金融庁が投資を促すためのプレゼン資料と考えると合点がいく。
なので、今から何も勉強せずに、株やFX,投資信託などを始めてしまうと当然失敗することになります。
証券会社などは株やFX、投資信託で繰り返し取引してもらい手数料を多く取ることを目指してます。銀行なんかでも利息が取れないので、投資信託などの手数料収入目当てで過大なノルマを課せられてます。最近ではこれが問題になり、少し見直ししているようですが、かんぽ生命の保険の更新なんかも同じような原理です。
銀行員が熱心に勧誘してくれるからいい商品だなんて思った時点で負けです。
本当に儲かるならだれもあなたに紹介せず、自分でやります。これさえ分かっていれば、本当はまず引っかかることはないんです。
老後資金の不安から…不動産投資の落とし穴へ
例に上げられていた不動産投資では、スルガスキーム、又は地方銀行で購入した地方築古一棟マンションかと思ったのですが、アパート4件で2憶6000万円(今は亡き水〇大家かな)。
ここでもキーワードは年金不安。そこで営業マンから年金が不安なら不動産投資が良いということで進められて物件を購入しています。
満室なら月30万の手残りになるとのことでしたが、2億6千万円の物件を購入して手残りが30万だとまず運営無理やろと普通はなります。
レントロールをみても3万~4万くらいということは将来的にその家賃キープできるエリアなんかなとも思いますし、蓋を開けたら7室中5室が空室で収支はアカ。
もう手出しが大変なので売り出しているようですが残債を考えると今売れる価格では出せないでしょうから、このまま持ち続けないといけないという状況だと思います。
かわいそうですが、どう考えてもアウト物件。
私がアドバイスするならまずはどうにかして満室にし、アカを出来るだけ減らして残債を減らし、どこかのタイミングで損切りして売却となりますが、今のご時世で今回出てきたような物件だと融資はつかないでしょうし、現金買いだと超叩かれるでしょう。
そうなると売りに出しても売れず、気が付けば大規模修繕や設備交換の時期に。そこで不動産投資ってなんて掛かるんやと気付くが時すでに遅し。
お金がないので建物はドンドン老朽化し、空室率は増えて赤字が拡大しバンザイするしかない。
退職金云云かんぬんといってましたが、その退職金も無くなってしまうでしょうね。
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不動産投資の収益見直すならまずはアパートローン
バイナリーオプション、SNSをつかったマネッコビジネスなど
年金不安だけでなく、若者の低賃金が将来への不安となり、同様に詐欺まがいの投資や商材に引っかかっているとのことです。
結構ギャンブル性は高いのですが、お手軽感から人気の投資(確実に投機)バイナリーオプション。掛け金を掛けて、為替など購入後上がるか、下がるかを予想し、当たれば掛け金に食らえて配当が返ってくる。
今回引っかかったのは、この上がるか下がるかを当てることが出来るUSBがあるということで53.4万円もする。この人は消費者金融からお金を借りてまで買ってます。
この時点で何かおかしいとは思わなかったのでしょうかね。
当然そんなインチキツールですから使っても儲かりませんし、更にこれを紹介して売れたら6万円もらえると友達に売ります。自分が儲かってないんやったらそれはしたらあかんやろうと思うのですが、消費者金融への返済もあったんでしょう。結局紹介した友達も損をし、その後縁を切られてお金だけでなく信用も失ってしまう。
50万も払うんなら、きちとしたセミナーや講義にお金を払って勉強するという考えは浮かばなかったのでしょうか。
楽して儲けたいという気持ちがそういった業者に付け入るスキを与えるんですね。
それを狙ったSNSの儲け話、マネッコビジネスというのがあるようです。
これは情報商材ビジネスの進化版という感じでしょうか、情報商材を買ってその情報商材を作っている人のマネをすれば同じように儲けることが出来ると言われ、高額な情報商材を買わされます。
実際にはやっても儲かりませんが、SNSで顔出ししてやっているということで安心してしまい、乗っかってしまうわけですが、ウシジマ君読んでたらこれは防げます。
情報商材で有名になった与沢翼さんがモチーフになってますが、そのままの話ですね。
これも同じですが、やはり儲け話は向こうからやってこない、向こうからやってきた場合はどういった投資なのか、ツールなのか、ググるだけでもそれが良い物かどうか簡単に調べることが出来ます。
もしその投資をする、ツールを買うのに迷う様なら「○○ 安全」「○○ 詐欺」なんて入れてみてください。やばいやつだったらすぐに情報が出てきます。
今私がやばいと思っているのはこのマネタスです。記事貼っておきますが絶対にやってはだめですよ。
次世代型副業コミュニティ「マネタス」はマルチ?受講料を払い続ける代わりに、高額の紹介料がもらえるって。
投資を始めるために勉強する良い機会
今回 のクローズアップ現代では、最後は家計の見直しなども含めて、どうやってお金を増やしていくかという話題でしたが、やっぱり主婦と言えでも結構どんぶり勘定だということですね。私の奥さんは結構シビアなので私が無駄遣いをして怒られてますが、そりゃ出を制しないとお金貯まらんよな。
こういった主婦が投資を始めようとなった時に、不動産は中々手を出しにくいかもしれませんが、今回あったバイナリーなんかは丁半ばくちですから簡単だし、SNSにはまっている人も多いからマネッコビジネスなんかは引っかかるやろなと思いました。
そういった意味でも今回のクローズアップ現代の特集は良い機会になるんかなと思うのですが、ここでは防衛についてのみ話題となってました。
しかし、そういった他所からくる投資ではなく、株や投資信託、最近ではインデックス投資、そして我らが不動産投資など一般的な投資できちんと資産を増やしていくことを勉強する機会としないといけないと思います。
まずは、始めることが大事ですが、始めるに当たってその投資はどういったものか、どうすれば儲けることができるのかなど基本的な内容をきちんと理解し、成功体験を増やし、 自分なりの投資スタイルを築くことが出来れば老後2000万円もけっして遠い目標ではないと思います。
人それぞれスタートは違いますが、まず、自分はどの位置にいて、どういった手段が最適なのかをよく検討してみてください。
そうすれば、どういった投資をしないといけないかおのずとわかってくると思います。
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