どうも不動産職人です。
レオパレス、大和ハウスなど不動産界隈はもちろん、東芝やと東洋ゴム、三菱自動車にマツダに…数え上げると切りがない日本企業の隠ぺい体質。
この間毎日新聞のGAFAと日本企業の比較のコラムを読んでいたら、なるほどそういうことかと腑に落ちた一説がありました。
「新卒一括採用と終身雇用が主流の日本企業では、社内での出世の道を絶たれるのは大打撃だ。上司から命じられたり、自分のいる部署の事業が業績不振で縮小されると思ったりした社員らは、保身から不正に手を染め、真の意味で競争に背を向けた」
日本企業の判断基準は、社会的によりも会社的にが優先される傾向にあり、この点がデータの改ざんや粉飾決算といった不正に繋がっていると思います。
レオパレスや大東建託は終身雇用という点ではチョット違いますが、やはり企業の利益や存続を優先して、閉鎖的な会社の中のルールが優先され、社会的に見てどうかという観点が抜けてしまい、不正に手を染めた点では同じかと思います。
不動産業界も含め、日本企業が変わるにはどうすれば良いのか、チョット考えてみたいと思います。
GAFAと日本企業の違い
GAFAを知らないという人もいると思いますので、簡単に説明すると米国の4大IT企業、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの頭文字を取ってこう呼んでいます。
グーグルは、ザックリですが検索エンジンを始め、クラウドシステムを無料するなどして広告収入で利益を上げている会社、アップルはご存知Mac、iphone、ipadなど様々なIT関連商品を提供している会社、フェイスブックはSNSサービス、アマゾンはインターネットの仮想マーケットというように、すべてITを活用している企業です。
最近では、ITを使って国境の境なく稼ぐGAFAに対してどう課税するかが各国で話題になっていますが、長くなるのここではGAFAの話題についてはこの辺にさせていただきます。
GAFAと日本に企業を比較したとき、使命や行動原則に対しての考え方が大きく違います。
一番の違いは、就職に対する考え方。
基本GAFAを始め海外では中途採用が主流で、企業もすればキャリアアップで転職も当たり前。でも、日本ではこれまで新卒一括採用で終身雇用してもらうのが良いと考えれており、転職の多い私は、親からは「あんた何考えてるの!」とよく怒られたものです。日本では会社への依存が高くなるのは仕方がないことかもしれません。
ただ、今は日本でもルールが大きく変わっており、特に若い世代は転職に抵抗ないです。(おじさんたちは転職したら行くところがないという説もありますが)
又、海外では、他にも人種も多様ですし、例えばグーグルでは地球で最も顧客を大事にする企業という使命を掲げ、「邪悪になるな」という有名なモットーがあります。
何かに直面した時にはこの考え方が基準になります。
グーグルが、米国国防総省と人工知能の研究開発を結ぶと多くの社員は抗議し、会社側はAI技術を兵器開発に用いないとの原則を定めるなど、使命に基づいて会社に対して、社員が悪いことは悪いと言える環境があります。
対して、日本にもそういった経営理念はありますが、東芝では「人と地球の、明日のために」といった具体的な何かが掛かれておらず、社員の行動に影響を与えるインパクトはない。そのため、人や地球の為に頑張っているけど、いざ問題が起こっても他人事になってしまうのだと思います。
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新卒一括採用と終身雇用といった閉鎖的な組織づくりが隠ぺい体質を作る
ホリエモン界隈のヒロユキや箕輪厚介といった人たちが良く言ってますが、日本の教育は「高度成長の大量生産が全盛期だった時代に作られたカリキュラムで、言われたことをきちんとするのがいいとされ、道を外れない良い子を育てるのには適している」が、道から外れる人間はトコトン除外する。
右に倣えてで出きる仕事が大量にある時代はそれでよかったが、価値観が多様化した今では時代遅れで適してないと私も思う。
現代はやりたいことを突き詰めた方が仕事になる
どちらかということ私もホリエモンよりな考え方で、自分にやりたいことがあって、それで飯が食っていけるなら学校なんて行かなくても良いと思ってます。
代表的なのはyoutuberですが、学校に行こうが行くまいが、面白い、ためになる動画を配信することでお金を得ることが出来る。好きが仕事になる時代に変わりつつあると言えます。
ただ、我が家の娘たちもそこまで突き抜けてないので、学校の延長線上で何かやりたいことを探せよ~というくらいで留まっている。そんな中娘が高専で専門的な勉強したいと言ってくれたのは非常にうれしい出来事でした。
そんな時代ではありますが、特に大手のメーカーではマダマダ新卒一括採用で年功序列、終身雇用の会社は多い。東芝など電機メーカー、自動車メーカー、ゴムメーカーしかり。どこもこれまで終身雇用が当たり前だった会社だ。
粉飾決算は上層部の話だが、データ改ざんなどは一般の社員も加担している。
なぜ、見つけた段階ですぐに公表して改善しないのか。そうする方が被害も小さくなるし、世間の信用も失わない。
しかし、実際には長い間隠蔽され、発覚した時は大きな問題になる。
レオパレスも大和ハウスも早い段階で社員や関係者から問題提起はあったのに、場当たり的な対応のみで根本的な解決はせず、最終的に世間に多くの迷惑をかけることになった。
そこには日本企業の根本的な問題がある。
「新卒一括採用と終身雇用が主流の日本企業では、社内での出世の道を絶たれるのは大打撃だ。上司から命じられたり、自分のいる部署の事業が業績不振で縮小されると思ったりした社員らは、保身から不正に手を染め、真の意味で競争に背を向けた」
日本のメーカーの技術力は世界一だと言われていたし、日本人もそれを誇りに思っていた。MADE IN JAPANがブランドだと思っていた。
しかし、実態はそれを守るために世界基準に満たないものをデータを改ざんして水準を維持していたわけです。隠ぺいしたせいで今日本は世界から置いて行かれている現実がある。この体質を変えないと日本は変われない。
コカ・コーラーや富士通など大手企業でも今45歳以上の社員をリストラするなど企業は変わろうとしているが、まだまだ手をつけていない会社は多い。
日本の教育や企業も変わるとき
封建制度の時代から主従関係に馴染んできた日本人なので、企業のために、上司のためにと頑張って成果を上げてきた事実は否定するわけではない。
しかし、これだけ目まぐるしく世界が変わる中で、時代に取り残されつつある会社や出来ない上司の元で成果を上げ続けるのは難しい。
会社の体裁を守るためだけに、自分も知らない間に悪に手を染めてしまうケースもある。そんな会社だと気づいたら、辞めるのも全然ありです。
閉鎖的な狭い会社の中の価値観だけがすべてではないと気付かないといけません。
スポーツでは、サッカーの久保建英や卓球の張本や伊藤美誠、競泳、バトミントン、若くして世界で活躍する選手が増えてます。
世界に勝つための環境を作り、そこに優秀な人材が集まってしのぎを削る。
私は、スポーツだけでなく、学校もそういう環境を作るべきだと思うんですね。
集団行動で色々と学ぶことは大切だし、勉強頑張れば良い大学に入れるかもしれない。
しかし、勉強出来ても社会では通じないということを自分は身を持って体験してきたので、自分の子供には社会に出て通用する、自分で仕事を選べるくらいの実力をつけて欲しいと思っています。
夜間高校ではないですが、事業の半分くらいは企業に入って働く、勉強させてもらうといった極端なことやってもいいかもしれません。
何か調べようと思えばググればいいし、何か作ろうと思えばyoutubeが教えてくれる時代。
日本の教育も企業の在り方も変わる時代に来てますね。
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