どうも不動産職人です。
借地権の売買というと、「結構難しい話になそうやな」と単純に思ってしまいますが、そうは言っても依頼があれば何とかしようと思ってしまう厄介な性格。
先日結構いい感じのレトロ感ある自宅が売れないかという相談があり、話を聞いていると大地主から借地しているとのこと。
まあ、取りあえず借地権を購入してくれそうな業者さんに相談してみると意外な答え!
その貸主さんは…
相談を受けたのは、大阪府の京阪沿線の借地。借地権の売買には、貸主の承諾が必要で場合によっては譲渡承諾料として売買価格の10%前後取られます。
相談した業者も大阪では底地や借地権の売買を結構やっており、実際に買取できるか調査してもらったところ、意外な答えが!
「その貸主さんは、私も知っていてまず売らしてくれないですよ!」との回答。
私も土地の状況を見てまず難しいなと思っておりました。
通常、1区画の借地に対して1つの建物がついている場合だと売買しやすいのですが、今回のケースが1区画の借地に6つの建物が建っており、相談者はその1つだったのです。
貸主も全部売ってしまう気ならいいですが、歯抜けみたいになっても土地の価値が下がってしまうのでまず承諾しない。
更に、その貸主さんは地元でも有名な方で、「火事になって建物なくなったらええのに、ガッハッハ」というような強欲体質。その業者もそういったうわさを知っていて、ここはまず無理と白旗を上げたようです。
他に売れないとなると契約によりますが、通常は解約するなら更地にして返すなどということになっているので、解約してしまうと解体費用が発生します。結構広いので100万〜200万ほど掛かると思うので、そうなると返すのも一苦労。
なので、借地権を放棄してそのまま返すという交渉をするのが一番良さそうな感じです。
【広告】
コメント