新卒のための不動産業界基礎知識5 不動産管理ってどんな仕事?

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どうも不動産職人です。

不動産業界において、「不動産管理会社」という言葉をよく耳にしますが、その役割や種類について正確に理解している人は意外と少ないかもしれません。

本記事では、不動産管理会社の基本から、種類ごとの違い、代表的な企業、さらには就職・転職を目指す方へのポイントまで、わかりやすく解説していきます。


1.不動産管理会社には「賃貸管理」と「マンション管理」の会社がある

不動産管理会社とは、オーナーや管理組合に代わって物件の維持管理や入居者対応などを行う専門会社のことです。主に次の2つに大別されます。

  • 賃貸管理会社:賃貸アパートや賃貸マンションなどの「貸し物件」を管理する

  • マンション管理会社:分譲マンションなどの共用部分や管理組合の運営を支援する

いずれも不動産の資産価値を維持し、利用者の満足度を高めるために欠かせない存在です。


2.賃貸管理とマンション管理の違い

項目 賃貸管理 マンション管理
管理対象 賃貸物件(主に一棟マンション、アパートなど) 分譲マンションの共用部分
主な依頼者 物件オーナー(家主) 管理組合(所有者全員)
主な業務 家賃管理、入居者対応、契約・退去手続き、修繕手配 清掃・点検、理事会支援、長期修繕計画の作成
入居者との関係 直接契約し、日々の対応も行う 入居者とは直接契約せず、共用部の管理が中心

賃貸管理は「住んでいる人(入居者)」とのやり取りが多く、マンション管理は「所有している人(区分所有者)」との調整が中心となるのが大きな違いです。


3.おすすめの賃貸管理会社5選

以下は、全国展開または実績のある賃貸管理会社の一例です。

1)大東建託パートナーズ株式会社

豊富な管理戸数を誇り、全国対応可能。家賃保証や建物維持などトータルサービスが強み。

2)ミニテック(ミニミニグループ)

仲介業と連携し、高い入居率を実現。リーズナブルな管理費用も魅力。

3)日本管理センター株式会社(JPMC)

サブリース型賃貸管理で知られる東証プライム上場企業。安定した賃料収入をオーナーに提供。

4)東急住宅リース

高級賃貸にも強く、首都圏で安定した実績。24時間対応のカスタマーサポートも充実。

5)ハウスメイトパートナーズ

ハウスメイトブランドで全国展開。管理実績も豊富で、法人契約にも対応。


4.おすすめのマンション管理会社5選

分譲マンションの管理で信頼の厚い会社は以下のとおりです。

1)大京アステージ(オリックスグループ)

ライオンズマンションの管理で有名。総合力の高さが魅力。

2)東急コミュニティー

マンション・ビル・施設管理まで対応。長期修繕計画にも強みを持つ。

3)日本ハウズイング

業界最大手の一角。全国20,000棟以上の管理実績を誇る。

4)三井不動産レジデンシャルサービス

三井ブランドのマンション管理を中心に、高品質なサービスを展開。

5)長谷工コミュニティ

長谷工グループの一員として、建設から管理まで一貫して対応できる体制が特長。


5.賃貸管理会社を目指すなら

賃貸管理会社で働くには、不動産に関する知識や対人スキルが求められます。

必要なスキル・資格

  • 宅地建物取引士(あると有利)

  • コミュニケーション力(入居者やオーナー対応)

  • 契約や法律の基礎知識

活かせる経験

  • 不動産仲介業務

  • クレーム対応・営業経験

未経験でも若手採用を積極的に行っている会社も多く、現場でのOJTを通じてスキルアップが可能です。


6.マンション管理会社を目指すなら

マンション管理会社での主な職種は「フロント担当」と呼ばれる職種で、管理組合と協力してマンション全体の維持管理を行います。

必要なスキル・資格

  • 管理業務主任者(実務には必須)

  • マンション管理士(取得するとキャリアアップに有利)

  • コミュニケーション力・調整力

活かせる経験

  • 不動産業界の経験

  • 建築・設備系の知識

  • 事務処理・会議運営の経験

管理組合との関係構築が重要なため、誠実さや調整力が特に求められる仕事です。


まとめ

不動産管理会社には、賃貸物件を管理する「賃貸管理」と、分譲マンションを管理する「マンション管理」があります。それぞれ役割や求められるスキルが異なるため、自身の適性や将来像に応じて進路を選ぶことが大切です。

今後、不動産市場の成熟とともに、管理業務の質も一層求められるようになるでしょう。不動産の現場で活躍したい方にとって、管理会社はやりがいと成長のチャンスに満ちたフィールドです。

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