(国家資格)賃貸不動産経営管理士、業務管理者講習の受講手順について

賃貸不動産経営管理士

今年こそ、今年こそと言われていた賃貸不動産経営管理士の資格が令和3年の4月21日に発表された国土交通省令によってようやく国家資格として認められました。

詳しくはこちら

私は平成29年合格組ですが、6月に入って皆さんがフェイスブックで業務管理講習の修了書をアップし始めたのを見て、焦って申込しました(笑)

最初よくわからなかったので、これから受講する人のために簡単にまとめましたので、参考にしてもらえればと思います。

国家資格となった賃貸不動産経営管理士とは

まずは、賃貸不動産経営管理士はどういった資格なのでしょうか。

国家資格となった経緯と合わせてお話ししていきます。

賃貸不動産経営管理士とは

賃貸不動産経営管理士のHPによると

賃貸不動産経営管理士とは、主に賃貸アパートやマンションなど賃貸住宅の管理に関する知識・技能・倫理観を持った専門家です。

賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(以下、法律)(令和2年法律第60号)において、賃貸住宅管理業務を行ううえで設置が義務付けられている「業務管理者」の要件※とされた法体系に基づく国家資格であり、適正な業務を行ううえで、幅広い専門知識と経験を兼ね備えています。

※業務管理者(法律第12条第4項)
賃貸住宅管理業者が業務の管理・監督に関する事務を行うために、営業所又は事務所ごとに一人以上置かなければならない、業務に関する必要な知識と能力、実務経験を有する者

※業務管理者の要件(法律施行規則第14条)管理業務に関し2年以上の実務経験を有する者で

1.登録試験に合格し登録した者(第1号)【A】
※令和4年6月15日までに賃貸不動産経営管理士として登録した者で「移行講習(業務管理者移行講習)」を修了した者は上記1.とみなす。(附則第2条及び告示)【B】

2.宅地建物取引士で「指定講習(賃貸住宅管理業業務管理者講習)」を修了した者(第2号)【C】

とされています。

簡単にいうと、賃貸アパートや賃貸マンションといった賃貸物件の管理業務を行う際の資格ですね。

大きくわけると管理受託業務と賃貸借契約に関する内容になります。

良く勘違いされる管理業務主任者は、分譲マンションの管理を行う資格です。

賃貸不動産経営管理士は賃貸物件の管理、管理業務主任者は分譲マンションの管理と似ているようで全然違いますので間違いないようにしましょう。

賃貸不動産経営管理士が国家資格化された経緯

公益財団法人日本賃貸住宅管理協会にホームページによると

この度、良好な居住環境の確保を図るため、「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律案」が、令和2年6月12日、可決成立しました。(告示公布 令和2年6月15日)新たにサブリース業者と賃貸住宅所有者との間の賃貸借契約の適正化のための規制措置を講ずるとともに、賃貸住宅管理業を営む者に係る登録制度を設けることで、「管理業務の適正な運営」と「借主と貸主の利益保護」を図るための法律です。詳しくはこちらから

となっています。

2020年(令和2年)6月に賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律が制定され、賃貸住宅管理業を営む者について登録制度の設置、サブリース事業に関して規制が設けられました。

まあ、サブリース事業で大きくなったレオパレスなどの会社とのトラブルが問題になってり、シェアハウスのかぼちゃの馬車事件が起きたりとサブリース事業を悪用する会社が増えたことからこれはいかんということでこれまでと大きく賃貸管理の法律が変わることになりました。

ここで、賃貸管理業についても、資格者を持って管理契約やサブリース契約についてきちんと説明させようということになり、2021年4月の改正で賃貸不動産経営管理士がこの責務を負うということで国家資格化されたという流れですね。

賃貸不動産経営管理士の国家資格を取得する方法

賃貸不動産経営管理士で国家資格を取る方法としては、「令和3年度の賃貸不動産経営管理士を受験する」、「過去に賃貸不動産経営管理士の試験の合格者は業務管理者講習を受講する」、「2年以上管理業務経験を持つ宅地建物取引士が賃貸住宅管理業業務管理者講習を受講する」の3つの方法があります。

この中で令和3年度の賃貸不動産経営管理士を受験するというのは省いて、業務管理者講習と賃貸住宅管理業業務管理者講習についてお話しします。

業務管理者講習

今回私が受講したのがこれですね。

講習が前半、後半で2時間と時間はかかりますが受講すれば取れるという感じです。

受講後の確認テストも賃貸不動産経営管理士の試験の合格者であれば、テキストを読みながらやれば楽に合格点取れます(笑)
だからといって講習は動画流しておいて終わったら試験だけやれば良いという考えはだめですよ。

詳しく知りたい方は、公式HPの業務管理者講習のご案内を参照ください。

申込方法

公式HPの業務管理者講習より下記の画像の申込ホームから申し込めます。

公式HPの業務管理者講習より一部画像を抜粋

講習概要・お申し込みはこちらを押して移動すると、講習の概要、実施要項、カリキュラムが確認でき、受講の流れを読んでいよいよ申込みです。

詳細は、受講案内をご確認ください。

上記を簡単にまとめると

受講資格者:令和2年11月15日までに賃貸不動産経営管理士試験に合格し、令和4年6月15日(経過措置期間満了)までに登録を受けた賃貸不動産経営管理士が対象

講習:インターネット回線を使用したeラーニング講習(2時間)

期間:令和3年5月7日(金)~令和4年6月15日(水)

申込期間:令和3年4月22日(木)~講習終了日の2週間前まで

受講料:7,700円(税込)※テキスト代・効果測定受験料・送料含む

簡単にいうと、令和2年までに賃貸不動産経営管理士に合格してれば、7700円払えば国家資格取れるよということです(笑)

準備が整えばいよいよ申込みです。

まず、マイページに入らないといけないので、初めて申込される方・メールアドレスが未登録の方はメールアドレスの登録が必要になります。

マイページにログインすれば、下記の画面が出ます。
受講終了後に切り取ったので右側は受講修了となっていますが、最初は受講だったと思います。申込ボタンを押すとお金の支払い画面に移動します。

指定の口座に振り込みを行うと申込は完了です。後はテキスト等の資料が届くのを待つだけ。

公式HPの業務管理者講習より一部画像を抜粋r

業務管理者講習の受講

申込をして2種間くらいで「業務管理者移行講習 受講票」と「テキスト」の入った不動産が本人限定受取(特)で送られてきます。


業務管理者移行講習の封筒


業務管理者移行講習受講票


業務管理者移行講習用テキスト

忘れたころに来るので何が来たのかと焦ること間違いなし(笑)

業務管理者講習の受講はマイページの申込の右側に受講(確か出ていたと思います)ボタンを押すと受講が可能になります。

受講認証キーを入力するタイミングはチョット忘れてしまったのですが、マイページログイン時か、受講ボタンを押した後だったと思います。

インすると講習の前半→確認テスト、講習の後半→確認テストの順番で受講していきます。

弁護士先生が講師でテキストに沿ってパワーポイント形式で約1時間の講習を受けます。

途中で止めたり、落ちてしまうと最初からという地獄を味わうことになるので(私2回失敗しました汗)、接続環境の良い自宅か会社で受講することをオススメします。

動画が終わると元の画面に戻り、次は確認テストを受けます。

確認テストは、70点以上合格でテキストを見ながらすればまず大丈夫です。

落ちてないのでわかりませんが、合格するまで何度でも受けられると思いますので、取りあえず適当にやって答えを見て再度挑戦するのが一番早いかもしれません(笑)。

前編が終わると後編も同じように動画を見て確認テストです。

すべて完了すると最初の画面に戻り、受講修了書ボタンを押せば下記の修了証がダウンロードできます。

登録しているメールアドレスにも業務管理者移行講習修了のお知らせが来ます。

これにて賃貸不動産経営管理士の国家資格取得となります。

終わってみればあっけないもので、国家資格取得した感慨もほとんどありません(笑)。

賃貸住宅管理業 業務管理者講習の受講

こちらは私の方がやってないので細かいところはわかりませんが、ホームページに書いてある内容をまとめておきます。

詳細は講習案内パンフレットをご参照ください。

申込方法

公式HPの業務管理者講習より下記の画像の申込ホームから申し込めます。

今度は、右の賃貸住宅管理業業務管理者講習を選んでください。

公式HPの業務管理者講習より一部画像を抜粋

業務管理者講習と違って、賃貸住宅管理業 業務管理者講習は宅建士向けということで、「一般財団法人ハトマーク支援機構」か、「一般社団法人全国不動産協会」の所属している方の団体へ申し込む感じですかね。

こっちは賃貸不動産経営管理士の試験に受かっていないこともあり、受講料も高く、時間も長いですね。

受講資格者:賃貸住宅管理業に係る実務経験2年以上を有する宅地建物取引士

講習:インターネット回線を使用したeラーニング講習(10時間)
(テキスト学習と講義動画による通信教育)

期間:2か月間(延長不可)

受講料:19,800円(税込)※テキスト代・効果測定受験料・送料含む
クレジットカード、または、コンビニエンスストアでのお支払いとなります。

受講に必要な物:宅建士証の写し、 賃貸住宅管理業務実務経験証明書
(WEBでアップロードするor郵送する)

WEBで申込

フォームに必要な内容を記載して、宅建士証の写し、 賃貸住宅管理業務実務経験証明書を添付して申し込む。

クレジット払いすれば10日前後で受講票とテキストが送られてくる。コンビニ払いはメールで支払い方法が来るので申し込み後3日以内に支払う必要がある。

郵送で申込

郵送の場合は下記の書類をダウンロードして郵送し、受講料をクレジットorコンビニで支払う。※郵送場合は、eラーニングができないとみなされ、DVDが送られてくる模様(笑)

お申込み案内 PDF
業務管理者講習 郵送コース受講申込書 PDF
宅地建物取引士証(写)貼付台紙 PDF
賃貸住宅管理業務実務経験証明書 PDF
(参考)業務管理者講習 郵送コース受講申込書(記入例)PDF
(参考)賃貸住宅管理業務実務経験証明書(記入例)PDF

賃貸住宅管理業 業務管理者講習の受講

すみません、ここから先は私が受講していないのでわかりません。

内容としては、講習動画が10時間となっているので、業務管理者講習が改正した内容がメインだったのに対して、幅広く網羅されていると思います。

項目は下記の通り。

①賃貸管理総論 ②管理業務の受託 ③建物管理の実務 ④建物設備の知識 ⑤金銭管理 ⑥賃貸住宅管理業務に関する知識

受講が完了すれば、業務管理者講習と同じように修了証が発行されると思います。

せっかくなので早く受講しましょう

業務管理者講習は、令和4年6月15日(水)までと後一年ほどありますが、ぼっーとしているとアッという間なので、早めに受講しておいた方が良いと思います。

内容はそんなに難しくないので、賃貸不動産経営管理士の試験をクリアした人ならなんてことないです。

ただ、管理業務歴2年以上あるし、別に賃貸住宅管理業業務管理者講習受ければ試験受けんでよかったかよ~という思いはあります。

宅建と比べると資格者も少ないし、早く増やしたいからこうなったんかなとは思いますが…

令和2年までの合格者の方は早めに受講して国家資格者になりましょう(笑)

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